【技術情報】LinuxでWindowsアプリを使う新しい選択肢?WinBoatを試してみた

今回、社員KさんがLinuxでWindowsアプリを使う新しい選択肢?WinBoatを試してみた

Linux上でWindowsアプリを動かす方法といえば、
WineWinApps が定番でしたが、最近 WinBoat という新しいツールが登場しました。

一部では「ゲームチェンジャー」とも言われていますが、
正直なところ、最初に見た印象は「WinAppsを今風にしたもの?」という感じ。
気になったので、サブPCに入れて軽く触ってみました。


WinBoatって何?

WinBoatは、

  • Windowsを VM(KVM)上で起動
  • アプリは RemoteApp(FreeRDP)経由 でLinux側に表示
  • セットアップは GUI中心

という構成のツールです。

仕組み自体はWinAppsと近いですが、
アプリストアっぽいUI が用意されていて、とにかく導入が楽なのが特徴。

「LinuxでWindowsアプリを使ってる感」を
できるだけ感じさせない方向を狙っているのが伝わってきます。


今回の検証環境

ホスト(Ubuntu 24.04.3)

  • CPU:Ryzen 7 5800U
  • メモリ:16GB
  • SSD:512GB

ゲスト(Windows 11 Pro)

  • CPU:4コア
  • メモリ:8GB

使ってみた感想

思ったより重い。でも悪くない

  • メモリが少ないと全体的にもっさりします
  • ゲームやVisual Studioは正直きつい
  • Office系なら普通に使える

ただ、VMwareのように
「Windows画面がドンと出てくる」感じではないので、
Linuxの作業を邪魔しないのはかなり好印象でした。


Windowsライセンスは要注意

  • Windows 11 Pro以上が必須
  • HomeだとRemoteAppが使えません

ここは完全に割り切りポイントですね。


UIはまだ発展途上

気になった点もいくつかあります。

  • アプリ起動時にWindowsデスクトップが一瞬見える
  • 複数アプリを起動してもパネルが1つにまとまる

RDP+RemoteAppの都合なので仕方ない部分ですが、
「アプリごとにウィンドウ管理したい人」には合わないかも。


ベータ版らしい粗さもあり

  • 起動しないexeがある
  • 現時点では、GPUアクセラレーション未対応
  • Cinnamonが落ちることがある
  • 日本語入力で変換候補が出ないことがある

完成度はまだこれから、という印象です。


向いている人 / 向いていない人

向いている人

  • Linuxがメインで、たまにWindowsアプリを使いたい
  • VMのWindowsデスクトップが邪魔
  • UIの多少のクセは気にしない

向いていない人

  • Visual Studioなど重いアプリを常用
  • Windows Proライセンスの購入を躊躇う場合
  • アプリごとにウィンドウ管理したい

まとめ

WinBoatは「革命的!」という感じではありませんが、
LinuxとWindowsを自然に共存させる方向性 はかなり良いと思いました。

個人的には、
Protonのように「完全互換を目指さず、実用性を重視する」考え方が成功の鍵だと思っていて、
WinBoatもまた、

WindowsをLinuxに持ってくる
というより
Windowsを“意識させない”

方向に進んでいるツールだと感じました。

Waylandが主流になりつつある今、

  • Wineは特化用途へ
  • RDP+RemoteApp型は共存路線へ

という流れは、案外自然なのかもしれません。

LinuxでWindowsアプリを使う世界、
気づけば結構進化していました。

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